股関節脱臼のサイトです。





先天性股関節脱臼、赤ちゃん(新生児・乳児)や
犬・猫の股関節脱臼の原因、症状、治療法、予防法などを解説。
手術の費用の目安や後遺症なども説明しています。

股関節脱臼について、何か気になることがあれば
悩みっぱなしにしないことが肝心です!



原因

このタイプの股関節脱臼は女の子に多く見られ、
完全脱臼、亜脱臼、臼蓋形成不全の3つに分類されます。

◆先天性股関節脱臼の原因
・脱臼しやすい素因を持っている赤ちゃんが、
無理に足を伸ばすなどする動作が原因で起こると言われています。

・子宮内で殿位で育った赤ちゃんであった場合
・赤ちゃんのお母さんまたはお祖母さんが股関節脱臼だった場合


どちらのタイプの股関節脱臼だとしても、早期の治療が大切です。

先天性の股関節脱臼の場合は乳児検診の際に見つかることが多いのでそのまま治療に入りますが、
お母さんが異常に気づいた時点ですぐに病院を受診するようにしましょう。


⇒原因

症状

◆先天性股関節脱臼の症状
・足をひきずるなどの歩行障害が見られるようになる
・開排制限が出る(股の開きが悪い)
・太もものシワの数が足を広げた時に左右で違う
・膝を立てて寝かせた際、膝の高さが明らかに違う

◆赤ちゃん(乳幼児)の症状

・おむつを変える際に音がする
・太ももの皺の数が左右で違う
・股関節の開きが悪い
・足の長さが左右で違う

◆犬の症状

・足をかばう
・歩き方がおかしい
重症の場合、足を持ち上げて歩いたり、ひきずるなどします。
また、後ろ足がまったく立てない状態になることもあります。

◆猫の症状

・足を浮かせている
・足をかばって歩いている


赤ちゃんや犬・猫は、自分の思い通りに痛みを伝えることができません。
上記の症状に当てはまったら、自分で股関節脱臼か否かを診断するということはせずに
早めに病院へ連れて行ってあげてくださいね。


⇒症状

先天性股関節脱臼

赤ちゃんのお母さん、またはおばあちゃんが股関節脱臼を発症していた場合も、
赤ちゃんが脱臼しやすい素因を持っていると言えます。

脱臼しやすいと分かっていれば、先天性股関節脱臼の多くを予防することができます。

赤ちゃんの自然な格好というのは、赤ちゃんが裸で仰向けで寝ている状態です。
この股関節の状態だと、脱臼しやすい素因を持っていたとしても脱臼に及ばないことの方が多いのです。


おむつの当て方によっても大きく左右されますから、
正しいおむつの当て方は保健婦さんなどに教えて貰うといいでしょう。

先天性股関節脱臼は保存療法による治療がメインになります。
小さい間にきちんと治しておかないと、
大人になってから歩行障害などが起きるようになりますので治療を完全にしておきましょう。


⇒先天性股関節脱臼

新生児の股関節脱臼

股関節脱臼には完全に脱臼している「完全脱臼」
完全にははずれていない「亜脱臼」があります。

亜脱臼の場合は比較的治療がやさしく自然治癒する場合がありますが、
完全脱臼の場合には「整復」を行う必要があります。

※整復とは?
臼蓋の軟骨と骨頭の軟骨が離れてしまっている状態を「脱臼」と言います。
整復とは、臼蓋の中に骨頭を入れる手技を指します。

整復自体は難しいものではありません。
しかし、赤ちゃんの場合は「大腿骨壊死」を起こしやすいので、
整復の際に赤ちゃんの大腿骨頭をいかに損傷させずに行えるか、という点が非常に大切になります。

つまり、技術の高い医師による治療がポイントだということになります。


⇒新生児の股関節脱臼

赤ちゃん(乳児)の股関節脱臼

・おむつを変える際に音がする
・太ももの皺の数が左右で違う
・股関節の開きが悪い
・足の長さが左右で違う


股関節脱臼を起こしていると、上記のような症状がよく見られますが
赤ちゃんによっては無症状で股関節脱臼を起こしている場合もあります。

おかしいな、と思ったらすぐに病院へ連れていってあげるようにしてください。
乳児には3・4ヶ月の頃に「乳児検診」がありますから、
この検診時に医師によって股関節脱臼を見つけられることも多いです。


⇒赤ちゃん(乳児)の股関節脱臼

犬・猫の股関節脱臼

犬の股関節脱臼は、小型犬にも見られますが特に大型犬に多く見られます。
遺伝的に起こることもありますが、多くは後天的なことで発症します。

◆原因
・先天性のもの

・後天性のもの

大腿骨と骨盤を繋いでいる靱帯が切れる
肥満など

◆症状
・足をかばう
・歩き方がおかしい
重症の場合、足を持ち上げて歩いたり、ひきずるなどします。
また、後ろ足がまったく立てない状態になることもあります。

脱臼はクセになります。
脱臼が再発しないように、衝撃の原因になっているものを
犬が暮らす環境から取り除いてあげてくださいね。


⇒犬・猫の股関節脱臼

後遺症について

◆臼蓋形成不全症・大腿骨頭の変形
先天性股関節脱臼の治療で整復を行った後に、
臼蓋形成不全症や大腿骨頭の変形が見られることがあります。

この後遺症に対して、「大腿骨内反骨切り術」や「ソルター骨盤骨切り術」といった手術が行われますが、
症状が重い場合には「トリプル骨盤骨切り術」という手術が行われます。

◆変形性股関節症
先天性股関節脱臼の症状を持っていた方が30代〜40代になってから、
変形性股関節症を発症することが多いようです。
これは「二次性変形性股関節症」と言われる症状で、国内では80%以上を占める病気です。

「症状」
臀部(でんぶ)、太もも、股関節に痛みが出ます。
膝に関連痛が出ることもあります。

進行すると、関節拘縮(かんせつこうしゅく)が起こり動きに制限が出るようになります。
また、痛みが出ている足をかばうなどの動作によって
跛行(はこう)という足を引きずって歩くようになることもあります。

変形制股関節症は保存療法または、手術療法によって治療を行います。

これ以外にも、外傷性股関節脱臼においても股関節に痛みが出るなどの後遺症が出ることがあります。
この場合には、何が原因で痛みが出ているのかを知る為にまずは整形外科を受診。
その上で病院、整骨院、カイロプラクティックなどいずれかで治療を受けるといいでしょう。


⇒後遺症について

治療法

まず、完全脱臼であるかそうでないか脱臼の種類を判別した上で治療を行います。
はずれかけの「亜脱臼」である場合には、
おむつの当て方を変えるなどするだけで治癒することもあります。

完全脱臼の場合は、脱臼が見つかった時期により治療方法が異なってきます。

・生後三ヶ月未満で脱臼が見つかった場合
生後三ヶ月未満で整復を行うと大腿骨頭が傷つきやすくなる為、
生後三ヶ月を過ぎるのを待って整復を行います。

・乳児期で脱臼が見つかった場合

脱臼の度合いによって、
経過観察・リ-メンビューゲルの装着・開排位持続牽引整復法・徒手整復術などの方法で治療を行います。

・歩行が始まっている場合の治療法

開排位持続牽引整復法によって治療を行います。


⇒治療法

手術と費用の目安

先天性股関節脱臼の手術においても高額な治療費がかかる場合がありますが、
子供さんの病気の場合には「自立支援医療(育成医療)」という治療費補助の為の制度があります。

◆自立支援医療(育成医療)とは?
18歳未満の方で、現在もしくは将来的に機能障害を起こす可能性のある病気や
障害がある方を対象に医療費の負担を国が行うものです。

・指定医療機関での診療に限られます
・自己負担金が1割になります


お住まいの地域保健福祉課に以下のものを提出して申請を行ってください。
意見書・市町村民税の確認書類(原本)・源泉徴収票又は確定申告書(控)
市町村民税住宅借入金等特別税額控除申告書(控)・健康保険証・印鑑・申請書・世帯調書

上記以外にも子供さんであれば、
特別児童扶養手当・小児慢性特定疾患医療・障害児福祉手当
都道府県ごとに設置されている難病指定の医療補助を受けられる場合があります。

詳しくは最寄りの機関で尋ねてみるといいでしょう。

先天性股関節脱臼においても外傷性股関節脱臼においても、
様々な制度を調べて利用すれば最終的にはそれほど高額な負担にはならないようです。


⇒手術と費用の目安

予防法

赤ちゃんの自然な姿勢というのは、
赤ちゃんを裸にして仰向けに寝かせた時のカエルのような姿勢です。


この姿勢でいられれば股関節を脱臼することはありません。

◆股関節を脱臼する訳
赤ちゃんの自然な姿勢を崩し、赤ちゃんが曲げている足を無理に真っ直ぐにしようとしたり、
衣類やおむつで姿勢が(赤ちゃんにとって)おかしくなると股関節の発達が妨げられるようになります。

つまり、赤ちゃんの自然な姿勢を崩さなければ、それだけで脱臼の予防法になるということなのです。

ですから、おむつの当て方を変えるだけで
はずれかけていた赤ちゃんの股関節が自然治癒することもあります。

もし、股関節脱臼の症状に気づいたらすぐに病院に連れていってあげましょう。


⇒予防法



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